産業革命時代に大きな進化があった

19世紀、イギリスで始まった産業革命で大きく進化したもののひとつに鍵があります。
鍵自体はもっと昔から存在していたのですが、産業革命のときについに、今も私たちが使用しているタンブラー錠という技術が発明されたのです。
そこから発展して作られたものの一つがレバータンブラー錠です。
レバータンブラー錠は無理やり鍵を壊して進入すると、痕跡が残るようになっていて、これは今でも私たちが南京錠や引き出しの鍵として利用している技術です。
不法な開錠があらわになるということによって、鍵は防犯上の役割を大きく担うことになっていきます。

そしてもう一つ別に作られた技術がピンタンブラー錠です。
ピンタンブラー錠は、古くからあるエジプト錠やローマ錠の原理を応用して発明されたもので、さらに後に開発されるピンシリンダー錠の元になっているものでもあります。
これは防犯上優れていながら、マスターキーを用いれば全ての鍵を開錠することもできるというもので、今でも世界中の多くの地域で使われています。
技術革新のたびに大きく進化し続けてきた鍵と鍵屋の技術は、これからも大きく飛躍する可能性を秘めています。
もう数年後には、今までの技術を礎に、私たちが思いもつかない画期的な鍵が発明されているのかもしれません。